血糖値が高いなら手遅れになる前に生活習慣を改善しよう!
■高血糖を放っておくとこうなります
■高血糖のリスク
血流障害

高血糖状態の血液はドロドロで細い血管を詰まらせたり、血管自体を破壊してしまったりします。
細い血管や毛細血管を詰まらせたりダメージを与えると、以下のような合併症を起こす危険があります。
網膜症(視力障害)、腎症(腎機能障害)、神経障害(手足のしびれや壊疽)

大きな血管の場合は、血管の内側に様々なものが沈着し、プラークが出来てしまいます。そうなると血管の柔軟性が なくなり固まります。プラークが剥がれて血管を詰まらせたり、固まった血管が裂けてしまう事があります。
脳梗塞、心筋梗塞、ED


視力低下・失明

目の網膜にある毛細血管が詰まってしまうことで起こります。水晶体への内出血や網膜剥離によって視力の低下→飛蚊症→失明の流れをたどります。

腎不全

腎臓は血液にある老廃物や塩分などを体外に排出する臓器です。それが十分に機能しない状態を腎不全と言います。腎臓が機能しなくなると尿毒症になり死亡する可能性もあるため、 人工透析、血液透析を行う必要が出てきます。
【腎不全の症状】
食欲低下、息苦しさ、血圧上昇による慢性的な高血圧、吐き気、けいれん・むくみ、意識障害、不眠、頻尿などの症状があらわれます。
高血糖状態が続き、尿にタンパクが含まれるようになると腎臓の機能は大きく落ちているので、遠からず透析が必要になります。

神経障害

神経障害とは手足にしびれや痛みを感じます。最初は足の方にしびれなどの違和感を感じ、そしてそれが痛みに変わり、その後何も感じなくなります。 足にケガなどを負っても何も感じないため、細菌に冒され壊死してしまう場合もあります。
【対処法】
血糖値を下げるような食事や運動を行います。その他、薬物療法や電気治療、神経ブロック療法で痛みを和らげることも出来ます。 血糖値さえ下がれば、痛みもなくなることがあるので、禁煙・禁酒など出来ることはどんどんやっていきましょう。

脳梗塞

脳梗塞は狭くなった血管に血栓などが詰まってしまうことで、血流が滞り脳がダメージを負うものです。
血糖値が正常な人の脳梗塞の発症リスクを基準にした場合、糖尿病の人のリスクは2~4倍にもなります。 脳梗塞は改善しても障害が残る場合が多いので、そうならないようにする予防策が重要です。有酸素運動や筋トレによる 血糖値低下と血管を太くすること、水分を多めにとって血液のドロドロを解消することです。

心筋梗塞

糖尿病で死亡率が増えるのは心筋梗塞になります。ドロドロの血液が詰まったり、壁にくっついて血管を硬くします。 そのために動脈硬化から固まったプラークが剥がれて、血管に詰まり、心筋梗塞になりやすいのです。
【予防法】
・血液のドロドロ解消のための血糖値コントロール。
・血流を悪くするコレステロールの管理。
・塩分控えめで血圧を上げない。
・血管を収縮させないよう、喫煙しない、体を冷やさない、ストレスをなくす、運動をする。

ED(勃起障害)

糖尿病の男性は正常な人に比べて2倍から3倍ほどEDになる可能性が高くなっています。
【原因】
・高血糖状態により細小血管がダメージを受け、血流が悪くなります。
・神経障害により伝達が難しくなり性的な反応が起こりにくくなります。
・肥満や加齢、運動不足、喫煙などが、血管を狭めたり、血流を悪くしたりしています。